出エジプト記25-26 ; マタイ20:17-34

出エジプト記

第25章

25:1主はモーセに言われた、25:2「イスラエルの人々に告げて、わたしのためにささげ物を携えてこさせなさい。すべて、心から喜んでする者から、わたしにささげる物を受け取りなさい。25:3あなたがたが彼らから受け取るべきささげ物はこれである。すなわち金、銀、青銅、25:4青糸、紫糸、緋糸、亜麻の撚糸、やぎの毛糸、25:5あかね染の雄羊の皮、じゅごんの皮、アカシヤ材、25:6ともし油、注ぎ油と香ばしい薫香のための香料、25:7縞めのう、エポデと胸当にはめる宝石。25:8また、彼らにわたしのために聖所を造らせなさい。わたしが彼らのうちに住むためである。25:9すべてあなたに示す幕屋の型および、そのもろもろの器の型に従って、これを造らなければならない。
25:10彼らはアカシヤ材で箱を造らなければならない。長さは二キュビト半、幅は一キュビト半、高さは一キュビト半。25:11あなたは純金でこれをおおわなければならない。すなわち内外ともにこれをおおい、その上の周囲に金の飾り縁を造らなければならない。25:12また金の環四つを鋳て、その四すみに取り付けなければならない。すなわち二つの環をこちら側に、二つの環をあちら側に付けなければならない。25:13またアカシヤ材のさおを造り、金でこれをおおわなければならない。25:14そしてそのさおを箱の側面の環に通し、それで箱をかつがなければならない。25:15さおは箱の環に差して置き、それを抜き放してはならない。25:16そしてその箱に、わたしがあなたに与えるあかしの板を納めなければならない。25:17また純金の贖罪所を造らなければならない。長さは二キュビト半、幅は一キュビト半。25:18また二つの金のケルビムを造らなければならない。これを打物造りとし、贖罪所の両端に置かなければならない。25:19一つのケルブをこの端に、一つのケルブをかの端に造り、ケルビムを贖罪所の一部としてその両端に造らなければならない。25:20ケルビムは翼を高く伸べ、その翼をもって贖罪所をおおい、顔は互にむかい合い、ケルビムの顔は贖罪所にむかわなければならない。25:21あなたは贖罪所を箱の上に置き、箱の中にはわたしが授けるあかしの板を納めなければならない。25:22その所でわたしはあなたに会い、贖罪所の上から、あかしの箱の上にある二つのケルビムの間から、イスラエルの人々のために、わたしが命じようとするもろもろの事を、あなたに語るであろう。
25:23あなたはまたアカシヤ材の机を造らなければならない。長さは二キュビト、幅は一キュビト、高さは一キュビト半。25:24純金でこれをおおい、周囲に金の飾り縁を造り、25:25またその周囲に手幅の棧を造り、その棧の周囲に金の飾り縁を造らなければならない。25:26また、そのために金の環四つを造り、その四つの足のすみ四か所にその環を取り付けなければならない。25:27環は棧のわきに付けて、机をかつぐさおを入れる所としなければならない。25:28またアカシヤ材のさおを造り、金でこれをおおい、それをもって、机をかつがなければならない。25:29また、その皿、乳香を盛る杯および灌祭を注ぐための瓶と鉢を造り、これらは純金で造らなければならない。25:30そして机の上には供えのパンを置いて、常にわたしの前にあるようにしなければならない。
25:31また純金の燭台を造らなければならない。燭台は打物造りとし、その台、幹、萼、節、花を一つに連ならせなければならない。25:32また六つの枝をそのわきから出させ、燭台の三つの枝をこの側から、燭台の三つの枝をかの側から出させなければならない。25:33あめんどうの花の形をした三つの萼が、それぞれ節と花をもって一つの枝にあり、また、あめんどうの花の形をした三つの萼が、それぞれ節と花をもってほかの枝にあるようにし、燭台から出る六つの枝を、みなそのようにしなければならない。25:34また、燭台の幹には、あめんどうの花の形をした四つの萼を付け、その萼にはそれぞれ節と花をもたせなさい。25:35すなわち二つの枝の下に一つの節を取り付け、次の二つの枝の下に一つの節を取り付け、更に次の二つの枝の下に一つの節を取り付け、燭台の幹から出る六つの枝に、みなそのようにしなければならない。25:36それらの節と枝を一つに連ね、ことごとく純金の打物造りにしなければならない。25:37また、それのともしび皿を七つ造り、そのともしび皿に火をともして、その前方を照させなければならない。25:38その芯切りばさみと、芯取り皿は純金で造らなければならない。25:39すなわち純金一タラントで燭台と、これらのもろもろの器とが造られなければならない。25:40そしてあなたが山で示された型に従い、注意してこれを造らなければならない。

第26章

26:1あなたはまた十枚の幕をもって幕屋を造らなければならない。すなわち亜麻の撚糸、青糸、紫糸、緋糸で幕を作り、巧みなわざをもって、それにケルビムを織り出さなければならない。26:2幕の長さは、おのおの二十八キュビト、幕の幅は、おのおの四キュビトで、幕は皆同じ寸法でなければならない。26:3その幕五枚を互に連ね合わせ、また他の五枚の幕をも互に連ね合わせなければならない。26:4その一連の端にある幕の縁に青色の乳をつけ、また他の一連の端にある幕の縁にもそのようにしなければならない。26:5あなたは、その一枚の幕に乳五十をつけ、また他の一連の幕の端にも乳五十をつけ、その乳を互に相向かわせなければならない。26:6あなたはまた金の輪五十を作り、その輪で幕を互に連ね合わせて一つの幕屋にしなければならない。
26:7また幕屋をおおう天幕のためにやぎの毛糸で幕を作らなければならない。すなわち幕十一枚を作り、26:8その一枚の幕の長さは三十キュビト、その一枚の幕の幅は四キュビトで、その十一枚の幕は同じ寸法でなければならない。26:9そして、その幕五枚を一つに連ね合わせ、またその幕六枚を一つに連ね合わせて、その六枚目の幕を天幕の前で折り重ねなければならない。26:10またその一連の端にある幕の縁に乳五十をつけ、他の一連の幕の縁にも乳五十をつけなさい。
26:11そして青銅の輪五十を作り、その輪を乳に掛け、その天幕を連ね合わせて一つにし、26:12その天幕の幕の残りの垂れる部分、すなわちその残りの半幕を幕屋のうしろに垂れさせなければならない。26:13そして天幕の幕のたけで余るものの、こちらのキュビトと、あちらのキュビトとは、幕屋をおおうように、その両側のこちらとあちらとに垂れさせなければならない。26:14また、あかね染めの雄羊の皮で天幕のおおいと、じゅごんの皮でその上にかけるおおいとを造らなければならない。
26:15あなたは幕屋のために、アカシヤ材で立枠を造らなければならない。26:16枠の長さを十キュビト、枠の幅を一キュビト半とし、26:17枠ごとに二つの柄を造って、かれとこれとを食い合わさせ、幕屋のすべての枠にこのようにしなければならない。26:18あなたは幕屋のために枠を造り、南側のために枠二十とし、26:19その二十の枠の下に銀の座四十を造って、この枠の下に、その二つの柄のために二つの座を置き、かの枠の下にもその二つの柄のために二つの座を置かなければならない。26:20また幕屋の他の側、すなわち北側のためにも枠二十を造り、26:21その銀の座四十を造って、この枠の下に、二つの座を置き、かの枠の下にも二つの座を置かなければならない。26:22また幕屋のうしろ、すなわち西側のために枠六つを造り、26:23幕屋のうしろの二つのすみのために枠二つを造らなければならない。26:24これらは下で重なり合い、同じくその頂でも第一の環まで重なり合うようにし、その二つともそのようにしなければならない。それらは二つのすみのために設けるものである。26:25こうしてその枠は八つ、その銀の座は十六、この枠の下に二つの座、かの枠の下にも二つの座を置かなければならない。26:26またアカシヤ材で横木を造らなければならない。すなわち幕屋のこの側の枠のために五つ、26:27また幕屋のかの側の枠のために横木五つ、幕屋のうしろの西側の枠のために横木五つを造り、26:28枠のまん中にある中央の横木は端から端まで通るようにしなければならない。26:29そしてその枠を金でおおい、また横木を通すその環を金で造り、また、その横木を金でおおわなければならない。26:30こうしてあなたは山で示された様式に従って幕屋を建てなければならない。
26:31また青糸、紫糸、緋糸、亜麻の撚糸で垂幕を作り、巧みなわざをもって、それにケルビムを織り出さなければならない。26:32そして金でおおった四つのアカシヤ材の柱の金の鉤にこれを掛け、その柱は四つの銀の座の上にすえなければならない。26:33 その垂幕の輪を鉤に掛け、その垂幕の内にあかしの箱を納めなさい。その垂幕はあなたがたのために聖所と至聖所とを隔て分けるであろう。26:34また至聖所にあるあかしの箱の上に贖罪所を置かなければならない。26:35そしてその垂幕の外に机を置き、幕屋の南側に、机に向かい合わせて燭台を置かなければならない。ただし机は北側に置かなければならない。
26:36あなたはまた天幕の入口のために青糸、紫糸、緋糸、亜麻の撚糸で、色とりどりに織ったとばりを作らなければならない。26:37あなたはそのとばりのためにアカシヤ材の柱五つを造り、これを金でおおい、その鉤を金で造り、またその柱のために青銅の座五つを鋳て造らなければならない。


マタイ

第20章

20:17さて、イエスはエルサレムへ上るとき、十二弟子をひそかに呼びよせ、その途中で彼らに言われた、20:18「見よ、わたしたちはエルサレムへ上って行くが、人の子は祭司長、律法学者たちの手に渡されるであろう。彼らは彼に死刑を宣告し、20:19そして彼をあざけり、むち打ち、十字架につけさせるために、異邦人に引きわたすであろう。そして彼は三日目によみがえるであろう」。
20:20そのとき、ゼベダイの子らの母が、その子らと一緒にイエスのもとにきてひざまずき、何事かをお願いした。20:21そこでイエスは彼女に言われた、「何をしてほしいのか」。彼女は言った、「わたしのこのふたりのむすこが、あなたの御国で、ひとりはあなたの右に、ひとりは左にすわれるように、お言葉をください」。20:22イエスは答えて言われた、「あなたがたは、自分が何を求めているのか、わかっていない。わたしの飲もうとしている杯を飲むことができるか」。彼らは「できます」と答えた。20:23イエスは彼らに言われた、「確かに、あなたがたはわたしの杯を飲むことになろう。しかし、わたしの右、左にすわらせることは、わたしのすることではなく、わたしの父によって備えられている人々だけに許されることである」。20:24十人の者はこれを聞いて、このふたりの兄弟たちのことで憤慨した。20:25そこで、イエスは彼らを呼び寄せて言われた、「あなたがたの知っているとおり、異邦人の支配者たちはその民を治め、また偉い人たちは、その民の上に権力をふるっている。20:26あなたがたの間ではそうであってはならない。かえって、あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、仕える人となり、20:27あなたがたの間でかしらになりたいと思う者は、僕とならねばならない。20:28それは、人の子がきたのも、仕えられるためではなく、仕えるためであり、また多くの人のあがないとして、自分の命を与えるためであるのと、ちょうど同じである」。
20:29それから、彼らがエリコを出て行ったとき、大ぜいの群衆がイエスに従ってきた。20:30すると、ふたりの盲人が道ばたにすわっていたが、イエスがとおって行かれると聞いて、叫んで言った、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちをあわれんで下さい」。20:31群衆は彼らをしかって黙らせようとしたが、彼らはますます叫びつづけて言った、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちをあわれんで下さい」。20:32イエスは立ちどまり、彼らを呼んで言われた、「わたしに何をしてほしいのか」。20:33彼らは言った、「主よ、目をあけていただくことです」。20:34イエスは深くあわれんで、彼らの目にさわられた。すると彼らは、たちまち見えるようになり、イエスに従って行った。


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